本格的な夏が到来して蒸し暑い日々が続いておりますので熱中症に気を付けてください。
先日、狂犬病のワクチン接種後の夜中に亡くなるという事例がありました。お悔やみ申し上げるとともに力になれず申し訳ありませんでした。
一般的に狂犬病ワクチンはほかの混合ワクチンなどに比べてアレルギーなどの副反応はかなり少ないと言われており、症状も軽微なものが大半でありますが、1歳未満の若齢な子や高齢な子の場合は副反応の確率・程度が上がるという立証もあります。前述したとおり大半の子が問題ないのですが、ワクチン接種によって必ず副作用が出ないと言い切れないのが現状となります。
また、今回のような事例を可能な限り減らすためにワクチン接種については、今までの注意事項である
①初めて、及び2回目のワクチン接種時
②今までワクチン接種してアレルギーが出たことがある子
に加えて以下の条件に当てはまる子
③別の動物病院でワクチン接種したことがあるが当院では初めての子
④持病や疾患の既往歴があるが今は食欲・元気がある子
上記に1つでも当てはまる子のワクチン接種に関しては、原則としてワクチン接種後に急性のアレルギー症状が出ないか院内にて20~30分待機をお願いします。また、健康状態に異常がなくても副反応は出る場合があり、その際の対応をしやすくするため基本的にワクチン接種には午前中に来院して下さい。
他院でもともと接種しており、今回当院でワクチン接種に来院する場合は以前のワクチン証明書や以前行った血液検査の結果などがあれば持参していただければと思います。
アレルギー反応は食欲不振や元気消失、下痢、嘔吐やワクチン接種部の腫脹やムーンフェイスと呼ばれる顔面の腫脹などが比較的多いですが、頻呼吸やチアノーゼ、(低血圧性・全身性)ショック、呼吸器組織の一部炎症・腫脹などにより呼吸困難に陥るケースも稀ですが発生することもあります。
接種した日や、可能であればそこから数日はペットの様子を見ていただき様子の変化・異変があればすぐにご連絡下さい。また、ワクチン接種前に触診などの検査は行わせていただき、必要に応じて血液検査や超音波検査・レントゲンをお願いする場合もあります。そこで異常がなくとも、それでも副反応が出ることはございますので必ず様子は見ていただき、何かあればご連絡か来院をお願いします。
最後に、改めて今回のような事例・結果となってしまい大変申し訳ありませんでした。以後、このような事例となることを少しでも減らせるように上記の方針を加えつつ犬・猫・その他エキゾチックアニマルへの安全性の向上へ努めていきます
獣医師 石田 起也